第19章 究極の選択:未来か、この場所か
ついに最終決戦の火蓋が切って落とされた。
無限城の空間の歪みの中で、私の「理を変える力」が完全に覚醒する。
カァァァッ!
視界が真っ白に染まる中、私の意識は真っ白な精神世界へと飛ばされた。
そこで、この世界の「意志」が私に問いかける。
『貴方の力は、今ここで完成した。この力を使えば、無惨を消滅させ、すべての柱を救うことができる。
……ただし、その反動で貴方はこの世界から弾き飛ばされ、元の世界へ強制的に戻ることになるだろう』
「……えっ?」
『あるいは、力を限定的に使い、貴方がこの世界に残る道もある。……だがその場合、愛する者たちが生き残れる保証はない』
脳裏に、義勇さんの不器用な優しさが、無一郎くんの真っ直ぐな独占欲が、蜜璃ちゃんの温かな抱擁が浮かぶ。
(私が消えれば、みんなを救える。……でも、私はみんなと一緒に、この世界で生きたい……!)
究極の選択を迫られ、私は涙を流しながら、自らの魂に問いかけた。
元の世界での平穏か、この世界での「愛する人たちとの、不確かな、けれど愛おしい明日」か。
「……私の出す答えは、一つしかない」
光の中で、私は最後の一歩を踏み出した。
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