• テキストサイズ

大事なモノ~みんなの幸せを祈って~【鬼滅の刃】

第18章 無惨の襲来と、冷徹な交渉


しのぶさんの薬の効果で「大好き」と口走ってしまった翌朝。

頬の火照りが引かないまま、私はお館様の屋敷の庭園に呼び出されていた。

しかし、そこに漂っていたのは、これまでに感じたことのないほど、禍々しく冷徹な気配だった。







「……実に不快な気配だ。理を乱す異分子が、この私と同じ空気を吸っているとは」




突如、空間が歪み、白い肌に血のような瞳を持つ男――
鬼舞辻󠄀無惨が姿を現した。

瞬時に、屋敷を囲むように全柱が集結した。
抜刀の音が重なり、殺気が火花を散らす中、無惨はただ私だけを見据えて細い指を伸ばした。

「と言ったか。お前の持つ『未来の断片』を私に差し出せ。さすれば、お前だけは永劫の時を生きる私の傍らで、死の恐怖から解放してやろう」



「断る。彼女は、お前のような怪物に渡すものではない」

義勇さんが私の前に立ち、無一郎くんが私の手を強く握る。お館様は静かに、けれど毅然とした声で告げた。

「無惨。君の望みは、ここで絶たれる。
彼女は、私たちが守る『希望』そのものだからだ」

「……ならば、この場所を血の海にするまでだ」




無惨は一度不敵に笑うと、闇の中へと消えていった。
それは、数日後に始まる「最終決戦」への明確な宣戦布告であった。


*
/ 125ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp