第14章 明かされる「力の正体」と無惨の影
翌日。
体調が安定した私はお館様に呼ばれ、再び二人きりで対面しました。お館様の表情は、いつになく真剣なもの。
「、君が任務で放った力……あれは、この世界の理(ことわり)を一時的に停止させる力だと思うんだ。
……君がいた未来の情報が、この世界の『現実』を上書きしようとしているんだよ」
お館様は静かに私の手を取った。
「そして、悪い知らせがある。
……鬼舞辻󠄀無惨が、君の存在に気づいたようだ。彼は、君の持つ『未来の知識』と『理を変える力』を食らうことで、自分が何千年も求めていた完璧な不死を手に入れようとしている」
心臓が冷たく凍りつくような感覚。
「私が……無惨に狙われている?」
「そうだ。君は今や、鬼殺隊の希望であり、同時に最大級の火種となってしまった。
……だからこそ、柱たちが君を守ろうと必死になっているんだ。彼らの無作法を許しておくれ。彼らは、本能で君を失うことを恐れているんだよ」
お館様の言葉に、私は外で私を待っている義勇さんと無一郎くんの気配を感じた。
私が知っている「全滅」の未来。
それを変えるために私が持ってきた力は、同時に最悪の敵を呼び寄せる呼び水でもあったのだ。
「……お館様。私、逃げません。皆さんと一緒に、運命を変えてみせます」
決意を口にした私に、お館様は優しく、けれどどこか寂しげに微笑むのであった。
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