第10章 ついに下る、初任務
お館様との対話を終えた直後、お館様は少しだけ悪戯っぽく微笑んで、こう告げた。
「さて、力も安定してきたようだし、実戦を兼ねた『初任務』を言い渡そう。……君一人では危ないから、パートナーを一人選んでおいたよ」
私の心臓が跳ね上がる。
義勇さん? 無一郎くん?
それとも蜜璃ちゃん?
「さあ、入っておいで」
襖が開き、そこに立っていたのは――。
「……よろしく。」
どこか不機嫌そうながらも、私のために用意したという新しい小さな刀を手にした時透無一郎くんだった。
「冨岡さんと甘露寺さんは、別の任務で遠出したから。
……当分、君の隣は僕だけだよ」
そう言って、彼は私の腕をぐいっと引き寄せた。
どうやら、お館様はあえて彼をパートナーに選んだようです。
「さあ、行こうか。……遅れないでね、僕のパートナー」
戸惑う私を置き去りにして、無一郎くんはぐいぐいと歩き出した。
私の初任務は、嵐の予感と共に幕を開けた。
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