第1章 【プロローグ】邂逅、そして約束
「その表情だと、事情がありそうだね」
「す、すみません……。それも、分からなくて。あ、でも、そこは気になさらないでください! 迷惑をおかけしたくないので、適当に宿を探しますから!」
「……。きっとならそう言うだろうと思っていたよ。だが、私はこんなに暗い中、女の子を放り出すような性分ではないのでね」
彼は悪戯っぽく微笑んで、ある提案をしてくれた。
「私は君を信じることにした。その証に、今日はここに泊まっていきなさい」
「そ、それは申し訳ないのですが……! ……ですが、
お館様のご厚意、謹んでお受けいたします」
「うん、そうしなさい。それと……私は君のことを、他の『子供たち』にも紹介したいと思っているんだ」
「子供たち」――すなわち、最強の剣士である柱たちのことだろう。
「……恐れ入ります。ですが、それはもう少し先に延ばしていただけないでしょうか……?」
「……。君は、彼らに信頼してもらえる自信がないのだろう?」
思考を読み透かされたようで、私は硬直した。
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