第6章 蜜璃ちゃんの提案
「あらあら、いいこと思いついちゃった!
義勇さんも無一郎くんも、そんなに怖い顔してちゃダメよ。今日はもうおしまい!ちゃんは私が連れて行っちゃうから!」
蜜璃ちゃんは、私の両脇を抱えるようにしてひょいっと持ち上げた。
「えっ、あ、蜜璃ちゃん!?」
「だめだよ甘露寺さん、今は僕の稽古の時間……」
「俺もまだ、話が……」
食い下がる二人の美少年に、蜜璃ちゃんはとびきり眩しい笑顔と、有無を言わせぬ圧を放った。
「ダメっ! 女の子には女の子にしか話せない大切な時間があるの! というわけで、女子会決定〜! 行くわよ、ちゃんっ!」
「わわわっ!」
そのまま拉致されるような形で、私は嵐のように道場を連れ出された。
後ろを振り返ると、呆然と立ち尽くす義勇さんと、あからさまに不機嫌な顔で地面を蹴っている無一郎くんの姿がどんどん遠ざかっていく。
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