第4章 水柱のスパルタ稽古
稽古が終わった後の脱力感は凄まじいものだった。
は、ガクガクと震える膝を必死に叱咤し、汗を拭いながら道場の外へと出た。
(……本当に、倍なんて言わないよね、義勇さん……)
少しだけ恨めしく思いながらも、彼の不器用な「よくやった」という言葉を反芻して、口元が緩む。そんな時だった。
「あ……」
廊下の向こうから、着替えを済ませたらしい義勇が歩いてくるのが見えた。
「お疲れ様です、冨岡さん!」
私が声をかけると、彼は足を止めたが、次の瞬間、その綺麗な青い瞳が大きく見開かれた。
「……」
「はい?」
義勇はなぜか、見る見るうちに耳の付け根まで真っ赤に染まっていく。
普段の冷静沈着な彼からは想像もできない動揺ぶりに、私は首を傾げた。
「あの、どうしたんですか? 顔、真っ赤ですよ」
「……服、が」
「服?」
*