第45章 柱たちの強制介入 ― 膝枕争奪戦
無一郎くんの涙ながらの訴えに心が揺れ動いていたその時、障子が無残な音を立てて弾け飛びました。
「そこまでだ、無一郎。泣き真似で気を引くなど、柱としての矜持はないのか」
「あァ!? てめェ、いつまで の膝に乗ってやがる! どけっつってんだろォが!」
乱入してきたのは、案の定、義勇さんと実弥さんだった。
無一郎くんは私の膝をがっしりと抱え込んだまま、冷ややかな瞳で二人を睨みつけます。
「……泣き真似じゃないよ。僕は本気で悲しいんだ。邪魔しないでくれるかな」
「知るか! 、俺も膝を貸せ。……いや、俺が膝を貸してやる。どっちが落ち着くか試してみろォ!」
実弥さんが強引に私の反対側の膝に頭を乗せ、さらには義勇さんまでもが
「……俺の膝も、悪くないはずだ」
と、私の背後から私を抱きかかえ、自分の腿の上に座らせるという暴挙に出た。
「ちょっと! 皆さん、重いですし、狭いです……!」
「黙ってろ。……誰の上が一番安心するか、今すぐ決めろ」 義勇さんの低く熱い声が耳元で響き、右には実弥さんの荒々しい吐息、左には無一郎くんの執着に満ちた視線。
誰の膝が一番かなんて、もはやパニックでそれどころではなかった。
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