第3章 わたし
(とりあえず、まだ朝早いしお風呂で体の汗流したら丁度朝ごはんの時間かな?)
は朝ごはんが何なのか、楽しみにしながら屋敷内に戻り身支度を済ませた。
朝ごはんの時間になり自室で隊服に着替えて、髪型を整えていると隠が朝食を自室へ運んできてくれた。
『連日のお勤めご苦労様です!有難く頂きますね♪』
そう笑顔で朝食を受け取る。
「いえいえ、こちらもお仕事ですので…」
隠は遠慮するように返事をした。
『そんな事ではないですよ!
私はこういう風にお世話してもらうのは当たり前だと思っていません。
お手伝いをしたいところですが、生憎私は自分の料理を好きになれない体質でして…
だから、甘えちゃってるもですからお礼はいわせてください!』
つい、食い気味で言ってしまったことにハッとした。
謝ろうとしたところ、
「わかりました!お館様から伺っておりましたが、やはり優しい方ですね…」
『えっ、そんな感じに説明受けてたんですね!!』
(なんだろう…心の中がくすぐる感覚…)
は無意識に赤面させて固まっていた。
「とりあえず、今日の朝ごはんはこちらになりますので食事が終わられたらまたお呼びくださいね」
『は、はい…!』
そういうと、隠の方はそっとその場を去った。
(褒められてるのかな?悪く思われてないみたいで良かった…)
内心ほっとするのであった。
『今日はお味噌汁とほかほか白米と鮭の塩焼きみたいだな♪頂きます!』
今日も安定の美味しさでペロっと完食した であった。
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