第40章 しのぶの独白 ― 蝶の羽に隠した情熱
翌朝。
四人で一つの布団から仲良く(?)出てきた姿を目撃したのは、朝のパトロールをしていた義勇さんと実弥さんでした。
「……胡蝶。貴様、職権濫用も甚だしいぞ」
義勇さんの手が、怒りでワナワナと震えている。
「あああああ! 胡蝶てめェ! 『お試し』とか言って、自分が一番美味しいところ持ってってんじゃねェかァ!!」
実弥さんの怒号が屋敷中に響き渡るが、しのぶさんは涼しい顔で私を抱き寄せたまま、微笑んで言い放つ。
「あら、文句があるなら貴方たちも『お試し』から参加しますか? ……ただし、私の毒の注入に耐えられればの話ですが」
こうして、炭治郎くんとカナヲちゃんとの「純愛」にしのぶさんの「情欲」が加わり、さらに外側からは嫉妬に狂った柱たちが雪崩れ込む。
私の平穏な日々は、もはや影も形もないが、四人の温もりに包まれた心は、かつてないほど満たされていたのでした。
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