第39章 太陽の告白と、拭えない違和感
その日から、不思議な「三人生活」が始まった。
昼間は三人で庭の手入れをし、夜は川の字になって眠る。
炭治郎くんは私の右手を、カナヲちゃんは私の左手を握りしめます。
「さん、俺の心にあるのは、あなたへの愛です。でも、カナヲのことも大切に守りたい仲間だと思っている。……それは、矛盾していることでしょうか?」
炭治郎くんの問いに、カナヲちゃんが静かに、けれどしっかりと私の手を握り返しました。
「私は、さんが大好き。炭治郎と一緒に、さんを幸せにしたいの。……私が炭治郎を選ぶとか、そういうことじゃなくて、私は三人で笑っていたい」
カナヲちゃんの瞳には、嫉妬の色など微塵もないようだ。
彼女は「運命の相手」という枠組みを超え、私という存在を心から受け入れ、愛してくれていた。
「運命」という言葉に縛られていたのは、私だけ。
二人の温もりに挟まれながら、私の心の中の悲しみは、ゆっくりと溶けていくのを感じた。
「私も……幸せになっても、いいんでしょうか」
「当たり前ですよ!」
と炭治郎くんが笑い、カナヲちゃんが私の頬に優しくキスをしました。
それは、誰が誰を選ぶという二者択一ではない、新しい「愛の形」の始まりだった。
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