第7章 月と白日の元で
「や、だ…蛍、お願い……やめて…」
幾らやめてと言っても蛍は私を辱める手を止めない。どこから崩れた?あの時、蛍を受け入れなければよかった?寝てる時のキスを知らないフリしなければよかった?いつから間違えていたのかわからない。
私を暴くその指に、嫌悪感も恐怖も感じない。ただ、飛雄を裏切ってしまう罪悪感のみが、頭を支配する。
「濡れてきてるよ、気持ち良いんでしょ?」
私の中心からは、濡れた音が響いていた。幾ら口で拒んでも、身体は正直だった。それでも…今、受け入れてはいけない。
「やだ、ってば!ねぇ、やめて!!っ、はっ…いやっ!」
「ねぇやめてよ、聞こえるじゃん。叫ばないで」
今、私の腕を押さえるその手も、限られた人しか知らない私の奥を刺激するその指も、いつも優しくて温かかったはずなのに…今は少し強引で、熱を発しながらも、指先は嫌な程冷えていた。
一気に下着を下ろされ、蛍は自身に膜を被せた。情欲や独占欲に狂いながらも、そういうところはちゃんとしている。止めなければいけないのに、呑気にそんなことを考えていた。
「待って、蛍!!やめて、したくない。私、飛雄と…っ!?やっ、やだ!!」
飛雄と口にした瞬間、奥を穿つ。何も伝わらない。避妊具をつけている時に隙を狙っても逃れられなかった。もう、何をしても無駄だろう。
諦めかけていたその時、扉が勢い良く開いた。