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TRUE〜絡み合う糸〜【ハイキュー!!】

第2章 始まりの糸


薄紅が空を覆う季節。私たちは最高学年となり、一言も喋ることなく、ただ私の手を強く握って歩く蛍に連れられていった。忠は蛍に一蹴され、一人で帰っていった。

どうしたのだろうと戸惑いながら、いつもとは違う雰囲気の目の前の蛍を見つめる。握られている手が痛かった。

そのまま蛍の家に連れられ、蛍の部屋へと入る。明光くんやおじさんはいないようだった。いつも蛍の家に入り浸る私の母も、まだ仕事から帰ってきていない。

「蛍?どうしたの?」

「うるさい」

ちょっと聞いただけなのに…どうしてそんなに機嫌が悪いのかわからなかった。いや…機嫌が悪いのではなく、緊張しているようだった。

「揺……今から酷いことするから、嫌なら…嫌って言わせない」

酷いこととはなんなのかと問う前に口は塞がれ、蛍の柔らかくて温かい唇と触れ合う。特に嫌悪感等はない。いつも寝ている時にされていることだから。

いつも一瞬で離れる唇はなかなか離れなくて、少し開いた蛍の口から漏れる吐息が熱かった。そしてその隙間から温かさではなく熱が顔を出して、私の唇を押し退け、濡れた熱が溶け合う。

何をしているのか、これにはなんの意味があるのかわからず、ただ蛍に応える。でも、その熱にあてられ、荒くなっていく息に、疼く自身の下腹部に、戸惑いながら蛍に縋った。
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