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TRUE〜絡み合う糸〜【ハイキュー!!】

第3章 影に落ちる


「お前、あのまま月島と帰ったらやるつもりだったろ。俺がどう思うか考えねぇの?」

「それは……「あれぇ?飛雄ちゃん?」はえ?」

飛雄くんの家までの道を歩いていると、どこか聞き覚えのある声が聞こえてきた。振り向くと元青城の及川さん――及川徹がいて、そのキラキラ具合に目眩がした。

どうしてこんなとこに及川さんが…飛雄くんも気になったようで聞いていた。たまたまこっちに用事があっただけらしい。

「彼女?マネちゃんだよね?」

繋がれた手をチラッと見た及川さんは、揶揄うような声を発した。慌てて否定しようとしたら、手を強く握られて、口を噤んだ。

「まだ彼女じゃねっす…」

「まだ!?」

驚いてつい、私が聞いてしまう。顔が熱くなるのを感じ、慌てて飛雄くんの影に隠れた。「まだだろ」と当然のように言う飛雄くんには、羞恥心なんてものはないのかと思った。

飛雄くんが「用あるんで」と足を進めようとしたが、及川さんに止められた。

「へぇ、可愛い子じゃん。俺、今フリーなんだよね。もらっちゃおうかな」

「それは……こいつ次第っす」

「「へ?」」

飛雄くんの答えがあまりにも意外過ぎて、及川さんと一緒に固まってしまった。飛雄くんの気持ちって、どういう愛なの?よくわからなくなってしまった。譲れるくらいの軽いものなのか、私の気持ちを大切にしてくれているのか…。

「もう行きます」と言って飛雄くんは及川さんに背中を向けた。信じたいけど…飛雄くんにとって恋人はバレーじゃないのかな…1年以上彼を見てきてそう思わずにはいられなかった。
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