第3章 影に落ちる
飛雄くんの家について部屋まで向かおうとしていたら、いきなり女の人の声が聞こえた。お母さんかな?昨日はいなかったけど、今日はいるのかな。
「美羽?」
名前!?お母さんを!?ひょこっと顔を出した女性を見ると、めちゃくちゃ美人がいた。お母さんにしては若い…誰だろう?
すぐにお辞儀をしてから飛雄くんを見た。「あの人は誰ですか?」という念を飛ばして。
「あぁ、姉貴。こいつ……あー…っと、揺」
すぐに自己紹介をした。お姉さんいたんだ。飛雄くんみたいに美人!お姉さんに見惚れていると、目の前が真っ白になった。飛雄くんの背中だ。
「ふーん…彼女?」
今日は色んな人に会って、色んな人に彼女って間違われる…。飛雄くんは「今は違ぇ」と返して、部屋へと歩いていく。私もお姉さんに会釈をして、飛雄くんに連れられていった。