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TRUE〜絡み合う糸〜【ハイキュー!!】

第3章 影に落ちる


両腕を頭の上で固定され、ブラの上から膨らみを優しく包み込まれた。大きくて、蛍よりも綺麗な手。その手に…好きな人の手に恐怖を抱く。"好き"と"嫌だ"がぐちゃぐちゃに絡み合って、何がなんだかわからなかった。

ぶるぶると震えていると腕を押さえていた手が、優しく私の手を握って引く。起こされて、「わり…」と近くにあったパーカーを肩に掛けてくれた。

「……好きなんだ、お前が。好きでもねぇのにやんのは、間違ってんじゃねぇか?」

そんなことわかり切っているが、そんな簡単に終わらせられるものでもない。蛍との関係はもっと別のところにある。好きだと言って間違っていると言う影山くんが、常識人に思えた。いつもはバレーのことしか考えてないくせに…。

影山くんの告白は嬉しいはずなのに、上手く心に入ってこなくて、余計に私の胸を締め付けた。蛍とのことで受け入れることは出来ないし、私も好きだと言うことが出来ない。

ぽろぽろと零れていく涙を影山くんが優しく拭ってくれる。「怖かったよな」と頬を撫でながら顔を上げられ、額に優しくキスをする。

「やめたい…でも、蛍の気持ちはわからないけど…傷付けちゃうかもしんない……自分の気持ちもわからない。だけどね、好きな人はいるの…」

ジッと影山くんを見つめ、目を逸らさなかった。影山くんなの、好きなのは影山くん。気付いて…。

「俺、振られた?」

気付いてよ…頬を撫でる手を握って擦り寄り、心であなたが恋しいと叫ぶ。あの影山くんに、これで伝わるかはわからないけど、わかって欲しかった。言葉にしない私はずるい。
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