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TRUE〜絡み合う糸〜【ハイキュー!!】

第2章 始まりの糸


蛍の家に着くと既に母もおじさんもいた。明光くんもいて、「卒業おめでとう」と迎えてくれる。そんな明光くんにも「おめでとう」と返した。彼も大学を卒業したばかり。私たちが彼の母校、烏野高校に通う頃には社会人で、ここにはいない。

母とおじさんに話があるからとみんなでリビングへ向かう。この時、話の内容は全然想像もつかなかったが、なんだか嫌な予感がした。

「私たち、結婚しようかなって…」

母の一言に、頭を鈍器で殴られたような感覚がした。すぐに理解が出来なかった。結婚ってなに…と。母の片想いだと思っていた。でも違った。

「え、ちょ…ちょっと待って。結婚って、2人が?え…?冗談も大概にしなよ…」

「……蛍と、兄妹になるってこと…?」

母はずっと一緒にいたのだから、嬉しいでしょ?と残酷な言葉をニコニコと発していた。有り得ない…蛍と家族なんて、今更なれるはずない。

蛍も私と同じ反応で、とても大きな衝撃を受けたようだった。明光くんは結婚には賛成のようで、私たちは焦りを隠せずにいた。

私たちはもう、兄妹になれるような関係じゃない。何度もこの身体を重ねてきた。兄妹になってからやめればいいとか、そんな次元ではない。書類上、兄妹でも、私たちは兄妹にはなり切れない。

「もう決めたの?」

「あ、うん。実は…もう婚姻届出したんだ」

私たちが反対したとしても、もう何も意味はないのだと打ちのめされた。

幼馴染でもなくなった月のような彼と私は、大きな秘密を抱えたまま、同じ苗字を持つ、兄妹になった。
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