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TRUE〜絡み合う糸〜【ハイキュー!!】

第2章 始まりの糸


「っ…はっ、んあぁッ!け、いっ!……んっ、痛いよ…!」

「ごめん、っ……大丈夫、もう少しだから…」

裂けるような痛みと押し潰されるような質量に、涙を流しながら必死に息をする。蛍は私に覆い被さり、耳元で切なげに、でも優しく大丈夫と何度も囁いてくれる。

記憶も曖昧な頃からずっと家族のように傍にいた人が男になり、私の純潔を奪った瞬間だった。恋愛感情がお互いあるのかは知らないが、蛍なら大丈夫と私は思っていた。だから、なんの甘い言葉も受けることなく、ただその熱だけを受け止めた。

まだ肌寒さが残る桜の季節。汗だくの私たちは、今までの関係を塗り潰すように重なる。もう後戻りが出来ないことはお互いわかっていた。

「揺っ、ごめん…すぐ良くなるから」

月のように静かなはずの彼は激情に揺れ、冷たいはずの彼の手は火傷しそうな程熱く、それでも…私を抱き締める腕は、どこまでも優しく温かかった。
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