第1章 誘拐
「あ~ごめんごめん~ついね~」チャイナ服を着た男の人も呆れた様子で「お前、いつも女口説いてたら、、、、女だらけになるぞ」と呟いた。「あ?九井、、、俺はハーレム、、、、」「はぁー、、お前に絡むんじゃなかった、」と九井?さんが言った。「おいおい、灰谷蘭の口説きを簡単に断る女いんのかよ」「はぁ~」ピンクの長髪の男の人も、疲れたようにため息をついた。この人達は何者なんだろう、、「あのー」私がそう呟くと「なんだ?」「どうした?」と二人とも返事をしてくれた。「えっとー貴方達は何者なんですか? あと私どうなっちゃうんですか?」私がそう聞くと、二人は顔を見合わせた。そして蘭さんが「本当に知りたい?」と聞いてきた。「え?あ、はい」私がそう答えると蘭さんは「じゃ~まず俺が言うね。俺は梵天っていう犯罪組織の幹部。で、こっちが俺の上司~三途春千夜」「え?梵天」私はそう呟いた。梵天ってたしか最近ニュースとかでも話題になってる犯罪組織だ。それを目の前にして私大丈夫なのかな、、「蘭、、、上司っていうならさもっと丁寧にしてくれよ」「えー、ボスは分かるけど。お前にまで丁寧にしなくちゃいけないのか?ヤダね」「はぁー、、お前な、、俺は梵天のNo.2だぞ?」「へぇ~お前が?」「あ"?」バチバチと火花が飛び散る。本当に大丈夫なのかな、、もう2人の言い合いを私は見ないようにした。すると、また九井さんが話しかけてきた。「なぁー」「は、はい!」「俺は梵天の金銭担当だ。ほら」九井さんは自慢げに札束を見せてきた。「えっとーその、そうなんですか?」私がそう聞くと蘭さんが説明してくれた。「あ~こいつ金集めるのが趣味なんだよ」「そ、そうなんですか」私はそう呟いた。「フフッ、、帆乃花ちゃん可愛いね」「え?」「あ?お前また口説こうとしてんのか?」「は?そんなんじゃないよ。ただ思ったこと言っただけ~」と蘭さんは笑った。私はその笑顔に思わずドキッとした。すると三途さんも「おい!蘭!」「何~?春千代」と二人は言い合いを始めた。