第1章 誘拐
「俺さ…三途とか仲間がいたからさっきは言わなかったんだけど、俺……たまに死んじゃいたいって、思っちゃうんだよね……三途はいつも『ボスは悪くねぇ!だから、死んじゃダメだ!』って言ってくれてさ……でも本当は俺が悪いんだよ。俺のせいであいつらが不幸になったから……」マイキーは悲しそうにそう言った。「だからさ~夢子ちゃん俺の事助けてくれない?俺一人じゃ生きていけねぇし」私の手を握ってきた。「俺はさ、夢子ちゃんしか頼れねぇんだよ。お願いだよ」私はその言葉を聞いて思った。この人はやっぱり変わってないんだって、私と同じなんだなってだからマイキーが可哀想に思えてきたんだ「いいよ別に……その代わりちゃんと責任取ってよ!」私がそう言うとマイキーは笑顔で言った。「分かったよ。じゃあ俺と付き合ってくれるんだね!お前がなるべく犯罪には関わらないようにするよ。お前に手を出した奴は容赦しねぇし」「いや、それはやめて!」私は叫んだ。するとマイキーは私を睨んだけどすぐに笑顔になった。「冗談だよ!夢子ちゃん優しいね~!それに可愛いしね~♡」と私の頭を撫でてきた。