第7章 2つの影
女の身体は既に何度も果てさせられ、力が抜けて呪霊に縋るしかなかった。
呼吸は乱れ、涙と汗で濡れた頬は熱に蕩けている。
しかし呪霊の瞳には、まだ飢えた愉悦が宿っていた。
呪「……俺を満足させるまで、終わらせない。」
その低い声に震えながらも、女は本能的に抱きついた。
媚薬で昂ぶった身体はまだ収まらず、呪霊の熱を欲してしまう。
呪霊は女の腰を抱え、壁際に押しつけたまま荒々しく貫く。
肉が打ち合う音、濡れた水音、女の声――
路地裏はそれらで満たされ、現実と切り離されたような濃密さに包まれた。
「……あぁ……っ。」
女の声が甘く震えるたび、呪霊の動きはさらに強まる。
媚薬の影響を受けた女の反応は生々しく、熱く締め付ける感触が呪霊の昂ぶりを刺激し続けた。
呪「良い……堪らないな……お前、完全に俺に染まってる。」
呪霊は喉を鳴らし、獣のような呼吸を吐く。
ただ支配するだけではなく、今やその甘美な反応に自らも翻弄されはじめていた。
女の奥で蠢く熱と快楽が、理性を奪い去っていく。
女は涙交じりに呟いた。
「……もう、……やめて……っ、……もっと……。」
矛盾した言葉すら、呪霊には悦びでしかない。
その声に煽られ、獣じみた勢いで深く突き上げた。
「――っ……あああっ!」
女の背が大きく反り、呪霊に縋りつく。
その反応に呪霊の昂ぶりはさらに増し、腰の動きが荒れ狂う。
路地裏に響く水音は激しさを増し、濡れた身体同士が打ち合うたびに滴が飛び散る。
女の甘い声と呪霊の唸り声が混ざり合い、夜の闇を震わせる。
呪「……俺も……そろそろ、限界だ。」
低く押し殺したような声で呟き、呪霊は女をさらに強く抱き締めた。