第7章 2つの影
呪霊はその反応を楽しみ時に深く、時に浅く緩急をつけて弄ぶ。
焦らしながらも与え、突き放しながらも抱き寄せる。
その意地悪な動きに女は翻弄され続ける。
「……や、あ……やめ……っ……、もっと……。」
言葉と身体が正反対の反応を示し羞恥に震える。
その矛盾こそ、呪霊にとっては最高の玩具だった。
呪「良いぞ……俺に縋れ。欲しいって、全部さらけ出せ。」
口を塞がれるほどの熱い口づけが降り注ぎ舌を絡められ、さらに媚薬が流し込まれる。
女の腰は勝手に震え、足先まで熱が駆け抜けた。
頭が真っ白になり、与えられる感覚しか考えられない。
「……っぁ、あああ……っ!」
果てる寸前で緩められ、また焦らされる。
その繰り返しが女を限界まで追い込んでいく。
意識の奥底で“終わらせてほしい”と叫びながらも、呪霊は決してすぐには解放しない。
呪「まだだ……もっと欲しがれ。」
荒々しい吐息と共に深く貫かれた瞬間、媚薬の効果も相まって女の身体は一気に弾けるように震えた。
視界が白く染まり、声が途切れ途切れに零れ落ちる。
「……あぁっ、あああ……っ……!」
呪霊はその様を愉快そうに見下ろし、さらに追い打ちをかける。
女が果てた瞬間を狙い、なおも動きを止めずに深く突き上げる。
呪「終わりじゃない。……何度でも果てさせてやる。」
媚薬の効能で感覚は休む暇なく昂ぶり続け、果てたはずの女の身体が再び熱を帯びていく。
涙を浮かべ必死に呪霊の肩に縋りながら声を殺そうとするが、喉から漏れる音は止められない。
「……っいや、もう……むり……っ。」
弱々しい否定も、呪霊の耳には快楽の証としか映らない。
呪「壊れるまでだ。……俺に尽くして果てろ。」
最後の1撃は、これまで以上に深く荒々しく女の最奥を貫いた。
その瞬間、媚薬で極限まで高められた感覚が一気に爆ぜ女は声にならない悲鳴を上げながら果てていく。
全身が痙攣し熱が抜けるのに、まだ震えは止まらない。
呪霊はその様を満足げに抱きとめ、吐息を耳元に落とした。
呪「良い声だった……。お前はもう、完全に俺のものだ。」
路地裏にはまだ甘い声の余韻が残り女は力なく呪霊に寄りかかったまま、果ての余韻に溺れていた。