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俺の名は

第7章 2つの影


熱を帯びて敏感になったところを避けるように、かすかな距離を保ちながら撫でていく。

呪「なぁ……欲しいんだろ? でも言えないんだよな。口ではやめろと言いながら、身体は正直に俺を待ってる。」

女の震えが増すたび、呪霊の愉悦は深まっていく。

まるで猫が鼠を捕まえては離し逃げようとする動きを楽しむかのようにギリギリで解放せず、女の反応をじわじわと引き出す。

「……やめ……っ。」

か細い声に、呪霊は耳元で笑う。

呪「やめる? ほんとうに? じゃあ、ここには触れなくても良いよな。」

そう言いながら、欲望が高まっている場所のすぐ近くを指先が通過する。

触れる寸前で外され、女は思わず腰を揺らしてしまう。

その無意識の動きこそが、呪霊の狙いだった。

呪「……あぁ、今の良いな。自分で動いてるじゃないか。俺にもっと触れろって、勝手に身体が求めてる。」

焦らされれば焦らされるほど、感覚は鋭くなっていく。

ほんの僅かな接触が火花のように弾け、女は息を呑む。

その反応を見て、呪霊はさらに意地悪を重ねた。

呪「すぐには与えない。お前がどう崩れていくか、時間をかけて全部見せてもらう。」

舌が首筋を這い、吐息が耳をくすぐる。

そこから伝わる熱に女は身を竦ませるが、同時に抗えない震えが内側から溢れる。

呪霊はその震えを見逃さず、囁きを落とした。

呪「もっと欲しがれ。俺に哀願しろ……そうしたら、少しだけ与えてやる。」

しかし女は唇を噛み、必死に耐える。
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