第5章 心に宿る、君の声
悟「…まだ隠してる顔だな。」
悟の声は低く、嘲るように耳に滑り込んだ。
顎を掴まれ、無理やり上を向かされる。
視線がぶつかると、そこには一片の優しさもない完全な捕食者の眼差しがあった。
「やめ…っ。」
わずかな抵抗の言葉も彼の指が頬から首筋をなぞるだけで、喉奥に引っ込んでしまう。
悟はゆっくりと、だが逃げられない速度で、澪の身体を支配していく。
悟「嘘をついた澪には、罰が必要だ。」
その言葉と同時に後ろ手に手首を取られ、柔らかな布で縛られる感触。
自由を奪われた瞬間、澪の心臓は大きく跳ねた。