第2章 偽りの肌
胸を揉み上げる手は敏感な頂を指先で転がし、逃げ場のない快感が重なった。
「だ……め……っ……あっ……。」
甚「……ほら……限界だろ。」
その瞬間、奥を強く押し潰されるような深い衝撃が走り――
「――っあ……!」
声にならない声を上げて、澪は果てた。
波のような余韻に震えながらも、甚爾の動きは止まらない。
甚「まだ……終わりじゃねぇ。」
押し潰すように覆い被さり、絶頂直後の敏感な場所を容赦なく攻め立てる。
「や……むり……っ……。」
甚「無理じゃねぇ……まだ出来るだろ。」
痙攣する奥に、さらに深く何度も突き込む。
絶え間ない刺激に、澪は再び息を詰まらせ涙を滲ませた。
「……もう……や……。」
甚「もう少しだ……、一緒に……。」
息が荒く、悟の顔に似合わない低く濁った声が漏れる。
奥で脈打つ感覚が強くなり、限界が近いのが分かった。
甚「……くそ……締めすぎだ……。」
低く呻き、腰の動きが一層激しくなる。
「……っ……!」
甚「……イくぞ……。」
押し潰すような一突きのあと、熱く滾ったものが奥へと溢れ出す。
深く埋め込まれたまま、脈動と共にそれは絶え間なく注がれた。
澪は逃げ場のない熱と重みに押し潰され、ただ荒い呼吸を繰り返す。
甚爾はしばらくそのまま動かず吐息を整えながらも、悟の顔で薄く笑った。
甚「……な? “俺”だって……やる時はやる。」
耳元でそう囁き正体を明かすことなく、ゆっくりと彼女を解放した――。