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UnTitled (R18)

第5章 狂愛(マティ、フロ、リチャ)


「うっ......。」


フロリアンの威圧に思わず目を逸らしてしまう。だが顎を掴まれ無理やり目線を合わせられる。張り詰めたその真顔は恐ろしかった。


フロ「聞けるよな...。」
「は、はい。」


はいと応える他無かった。万が一首を横に振ったりなどしたらろくな目にあわない。そんな事はフロリアンの威圧で一目瞭然なのだ。望み通りの返事を聞けたフロリアンはいつもの笑顔を浮かべの頬を優しく撫でた。


フロ「いい子。」
リチャ「こら、ブランド...を怖がらせてやるな。...怖かっただろう?。」
「...。」
マティ「。大丈夫だよ。怖くないよ。」
フロ「そんなー!僕怖くなんかないよ?ね??」
「...うん。怖くないよ...。」
フロ「だよねー!」


3人の会話が頭に入ってこない。はどうすればこの状況を打破できるのか考えた。いっその事、第五人格のデータを消すことが出来ればこの苦痛から逃れる事が出来るのではないかと思い付いた。
また彼等もその可能際を考慮してなのかスマホはの手が届かない位置に置いてあった。さりげなくはなんも考えていないようなフリをしながらスマホに手を伸ばす。
それにいち早く気がついたリチャードはの手を恋人繋ぎにする。


リチャ「...お前の手は柔らかくて細いな...力を入れたら折れてしまいそうだ...。」


圧倒的な手の大きさの差に到底叶わないと気付かされる。余裕な表情がまた怖い。が反抗的な態度をとったらこの男は何かをしでかすに違いない。


マティ「。」


甘くて優しい声で名前を呼ばれたかと思えば大きな手で顎を捕まれ上を向かされた。目が合えば優しく微笑み唇を落とした。
気持ち悪い。は彼等に対する拒絶が湧き上がった。


マティ「...好き。」
「私も...好き。」


吐き気を我慢しながらも好きだと答えた。とりあえず彼等から逃げる為に、彼等を油断させないといけない。
そう考えたはある提案をした。


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