第4章 ドア越しに(リチャ)
まぁ、フロリアンはとの時間は一切無駄だとは思っていないが...。
フロ「ほら、戻ろ戻ろ。じゃあ、またね!」
嫌そうな顔をしているリチャードとマティアスの腕を掴んでフロリアンは。のスマホに触れた。その瞬間3人はガラりと居なくなった。
すけべ調査員だのスケベリアンだの変態扱いしていたが意外と気遣いが出来るフロリアンにはキュンとしながらも、やっとやってきた静寂に正直安堵もした。
3人が居なくなって精々したとかそういう意味ではなく、3人がこの世界とあちらの世界を行き来出来るようになったのが理由だった。
「んー。」
はふと昨日の男友達のことを思い出して連絡してみた。
3人がいる時は呼べないだろうが、今は3人は居ない絶好のチャンスだ。
男友達『もしもし...どうした??』
「もしもし○○くん...。あのさ突然で申し訳ないんだけど、今日遊ばない?」
男友達『え...!いいよ!!遊ぼ遊ぼ!』
「じゃあ、私の家に来ない?宅配とか頼んで一緒にゲームでもしようよ!」
男友達『全然ありあり!今からそっち向かうから!』
しばらく経つと男友達がインターホンを鳴らしに来た。はドタバタと走り男友達を招き入れた。
男友達「おまたせ。ほら!が好きなお菓子とか買ってきたよ?」
「わぁーーー!助かるー!私も買い出しとか行って飲み物とかポテチとか用意したからたくさん遊ぼ!」
男友達「あとこれ...が前に好きって言ってたケーキ屋さんで買ってきたよ。」
「うわぁぁぁケーキいっぱい!!」
男友達「えへへ。」
「とりあえず入って入ってー!」
男友達が部屋の中へと入り、は早速テレビゲームの準備をしたりする。その間に男友達は宅配ピザを注文した。
はテレビにゲームを接続している途中、頭の中に不安が過ぎった。あの3人にこの事がバレたら間違いなく怒られると。だがは浮気という気持ちは全くなかった。
男友達に対してそういう気持ちを抱いていないからだ。
昔馴染みだからこそ友人という関係が成立している。
男友達『ねぇねぇ、。』