第4章 ドア越しに(リチャ)
マティアスとデートをした翌日の朝。
4人はこれからどうするのか話し合った。
フロ「何も分からないしな...の家計を支えたくても出来ない。戸籍も無いし。」
マティ「うーん。戸籍が無くても働ける仕事って何があるのかな。」
リチャ「日本は個々の識別がしっかりしているだろうからな。戸籍無しっていうのは難しいだろう。」
「あっちの世界と行き来できたりとかしないかな?」
3人が頭を抱えていると、ふとは第五人格を起動した。
すると3人の姿は瞬く間に消えた。
は目が点になり慌ててスマホの画面を見る。そこには居館と3人の姿が写し出されていた。
フロ『戻れたみたいだ!』
マティ『けど、今度はの世界に行けなくなってしまったね。』
「...でも会話は可能なんだね。お別れかと思ってびっくりしたよ...。」
リチャ『そうみたいだな。安心した。』
ふとリチャードは居館に置いてある鏡に触れる。その瞬間リチャードはの部屋に飛ばされた。
リチャ「...行き来出来る鍵はこの鏡なのか。」
マティ『スターリングさん今何したの!?』
リチャ「教えてやる必要は無いな。」
リチャードは怪しく口角を上げた。どうやらを独り占めしたいらしい。
だがしっかりとリチャードの行動を見ていたがこちらに世界に来る方法をマティアスとフロリアンに教えた。
「居館に置いてある鏡に触れて見てほしい。」
マティ『これ?』
「そう!」
マティアスはに言われた通り鏡に触れた。その瞬間マティアスはの部屋に飛ばされた。続いてフロリアンも鏡に触れてこの部屋にやってくる。
フロ「これで心配いらないね!」
「って事で今日は帰ってもらおうかな。」
フロ「えー!なんで!」
マティ「私達何かした?嫌だ、と一緒に居たい。」
リチャ「。離れたくない。どうしてそんなことを言うんだ?」
「ほら、今日は1人で静かに過ごしたい。」
フロ「...そっか。確かにそうだね。1人になる時間も必要だね。」
無駄な社交が苦手なフロリアンだからこそ1人になりたいというの気持ちがわかるのだ。