第9章 【闇夜の太陽/2章:ロー落ち編】08話
《AnotherStory/闇夜の太陽》ロー落ち編
第2章│08話【━━━━━━━━━】
08/10話:1(3/4)/1P┃25/32P┃2700字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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「…………おれには?」
「言わせるの!?」
「訂正して欲しいなら言えよ『━━━』さん?」
「あぁぁあ!もう!!」
一瞬で顔や頭に血液が集まって全身が熱い。
はずかしくてはずかしくてそれはもう逃げてしまいたい気持ちに駆られる。
「本当にローは………コラさんと一緒にいた時の子供時代のローくんにも………………し、し下心がありました」
(最早どうとでもなってしまえ!!)
「仕方ないでしょ!大人のローってカッコよくて、頭も性格も好きなタイプで知れば知るほど好きになる人だったんだもん!タトゥーや目の隈もステキできゅんきゅんだってしてたの!現実になってちゃんとコラさんが好きになったハズなのにローはキライになれない上に、やっぱりどんどん好きになっていって………そんな風に好きな人の子供時代だよ?イイ印象にしたいし、悲しく泣いたりなんて、させたくないじゃない!!」
(あ“──はずかしいはずかしい!!)
「ヤベェ。おれの事もそんな好きなんだな…」
「いい加減分かった!?」
「スゲェ分かった分かった。もうそんな風には言わねェよ。訂正する。おれの天使?」
「~~~~~~~っ」
(死ぬっ!!流し目上目遣いすんな!!)
めちゃめちゃはずかしいのでローくんの身体に強くしがみついてその胸元に顔を埋めた。
色んなトコのこの匂いだって、体温だって本当は大好きだったんだと今は素直に思える。それだけで胸の奥をしめつけるくらいの熱があったんだから。
(好きだよ、ローくん……)