第4章 モテ期襲来
部長からの紹介に、彼女はニコッと笑顔を見せる。
芹沢先輩もこうゆう美女相手なら、きっと周りの男性と同じ反応見せてるに違いない…。
ちょっと気になり、先輩のデスクをチラ見する。
「………。」
む、無表情…。
何も感じていない顔。
真隣の社員はめちゃくちゃ顔緩んでるのに…。
「古村。」
「あ、はい!」
周りが仕事に取り掛かり始めたころ、部長に声をかけられた。
「村瀬さんのこと面倒見てやってくれ。ただでさえうちの部署は女性社員が少ないから、お前に教えてもらえるなら心強いと思うぞ。」
「わかりました。」
部長の隣で、村瀬さんは頭を下げた。
まぁ、私でなくても教えたがる人たちたくさんいそうだけど…。