第5章 ダークホース
でも、拒まれたら?
こいつに嫌われたら、もう毎週飲みに行く関係にすらならなくなるかもしれない。
そうなったら、告白したところで一緒やな…。
俺は最低なことを思いついた。
断りずらい状況にしたらええんや。
まだ、借り返してもろて無い。
彼女の腕を掴みながら、近くのホテルをスマホで探す。
振り解くこともできたのに、掴まれた腕にはもう力が入っとらんかった。
先輩のことなんてどうでも良くなるくらい、めちゃくちゃにしたい。
ひた隠しにしてきた独占欲が、今まさにブレーキをかけることなく俺を動かしとるって、この時はっきりわかった。
◽︎◽︎◽︎南波side fin◽︎◽︎◽︎
to be continued …