第4章 モテ期襲来
「ありがとう……でも、なんだろう。頑張るって言われたら、相手も頑張ってるんだから、私も頑張って好きにならなきゃ行けないって謎の責任感が生まれちゃうといいますか…。」
「おま……ほんま、真面目やなぁー。」
「す、すみません。」
「でも、そうやって相手のこと考えてくれてるとこに惹かれたんやで。だから、今はそのままでええよ。そのまま意識だけしといてくれたら満足や。」
そう言って少し照れたように笑った。
南波くんって、聞き上手だな…。
先程まで、心に渦巻いていたもやもやみたいなのを軽くしてくれる。
仕事の相談に乗るときも、次の瞬間にはいつも晴れやかな気持ちにしてくれていた。