第4章 モテ期襲来
企画書も八割は完成してるからギリギリまで進めて、どうしても相談しないと駄目なタイミングで話しかけよう。
そう心に決めて、本日の仕事内容に取り掛かった。
ふと、近くのデスクが空っぽなのに無意識に目がいく。
あれ、先週まで原田さんが座ってたデスクだ…。
私は気になって隣デスクの先輩に聞いた。
「佐々木先輩、原田さんのデスクって…。」
「あれ、古村聞いてない?原田、先週で人事異動が決まったんだよ。」
「え!し、知らないです!」
ここ数週間、企画書の件でずっと集中していたため気に求めていなかった。