第3章 南波くんの重たい愛
まじかぁ……と、昨日自分がシたことをかなり後悔して凹み始めた。
「古村、真面目やから…俺のことそんなふうに見てないと思って…それで…先輩のこと聞いた時に、あぁ、これ逃したら終わるって思って…。」
しくしくと泣き始めそうになる彼に慌てて、大丈夫だから!!と慰めにはいる。
「とりあえず、今回のことはお互い酒も入ってて理性が効かなかったから、悪かったってことで、無かったことにしましょ!ね!だから大丈夫!」
「は?」
「ん?」
床に座っていた彼が突然立ち上がり、鬼の形相でこちらを見つめる。
「あのなぁ。確かに酒の勢いで手は出した。それは申し訳と思ってる。けど!!何でそうなんねん!!」
キレッキレのツッコミをお見舞いされ、私は驚いた。