第3章 南波くんの重たい愛
「この状況やのに理解できへんのか。…まぁ、ええわ。先輩のこと好きなんやろ?なら、付き合う前に俺に一回ヤらせろ。」
「……!!」
私の返答も聞かないまま、上着を脱がされ、ゆっくりと足を撫でられる。
先輩とは真反対で、熱のこもった温かな手が太ももを滑った。
数年ぶりの感覚に襲われて、これだけで体が熱を帯びる。
「ね、ねぇ。待ってよ。まさか、南波くんまで私で遊ぼうとしてるの?わ、私そんな関係にだけはなりたくないよ。」
南波くんとは特に、、、。
頭によぎる一言。
どうしてそう思ったのかわからない。