第2章 芹沢先輩
「あー!それこっちのです!」
ドア越しから顔を覗かせ店員を呼ぶ男性。
聞いたことあるこの関西弁、、。
「な、南波くん!?」
この店に不釣り合いな大きい声をあげた自分。
反射的に出した声に、慌てて口を覆った。
「えっ、古村、、。」
店員を挟んで互いが互いを凝視した。
「お。噂の南波くんかぁ。どーも、芹沢です。って知らないか。」
私の向かいにいた芹沢先輩は、ひょいっとドア奥の南波くんの姿を確認した。
続いて南波くんは芹沢先輩に目を向ける。
とすぐに私を見て、"どうゆうことやねん!?"と目だけで会話してきた。