第2章 芹沢先輩
「あ、わかった。あの関西弁喋る子。」
「そうです!その人!よくわかりましたね。」
「社内で関西人なんて珍しいからね。その子と毎週呑んでるんだ。」
そうなんですよー!と明るく返事を返す。
その様子に先輩はニコニコしながら、私を見つめる。
「古村さんって真面目な印象だったから、社内の男性と理由なく飲みに行くタイプに見えなかったけど、意外だな。」
言われてみれば確かに、、。
世の男性と二人きりで飲みに行くなんて、南波くん以外今までなかった。
ここまで仲良くなったのも、彼の気さくな性格のおかげかもしれない。
私とは打って変わって、毎週誰かと飲みに行ってるみたいだし、、。