第2章 芹沢先輩
個室って変に緊張する、、。
自分なら絶対に行かないようなお店。
会社からそこまで遠くもないし、少し穴場的な場所なのかな、、。
「上着貸して。こっちで掛けてあげるから。」
「あ、ありがとうございます。」
脱いだ上着を先輩に預け、席に腰掛けた。
先輩もまたスーツを脱ぎ、窮屈そうに締めていたネクタイを少し緩ませる。
シャツの上からでもよくわかるくらい、程よく張りのある筋肉に視線が向いてしまう。
「古村さん、何飲む?」
声をかけられ、慌てて視線を逸らす。
やばい、見てたのバレたかな!?