第2章 芹沢先輩
飲みの席で弾んだ会話している未来が見えない、、。
「楽しいとか楽しくないとかは、相手をきちんと知ってから相手が判断するものじゃない?俺、古村さんのこと知って仲良くなりたいんだけど。」
仲良くなりたい。
ストレートに言われたその一言に鼓動が速くなっていく。
「………っ。」
動揺しているところを見せられまいと、デスクに目を逸らし、資料の片付けを行う。
ど、どう返事したらいいんだ!!
南波くんとの会話は意識なんて全くしなくても、すらすら出てくるのに、一度好きになった人だとそれが中々難しい。
何も言わない私に何かを察したのか、先輩が喋る。