第2章 芹沢先輩
企画書の作成から数日、、。
時折、先輩のデスクへ駆け寄り、肉付けができた企画書を添削してもらう日々が続いていた。
定期的に危ない雰囲気は漂わせてるけど、先輩自体は至って普通に接してくれて、きちんと先輩後輩の関係性で取り組めていると実感も湧いた。
最初に声をかけられたこと、自分から声をかけたときのこと、
この二つの出来事が嘘だったんじゃないかと思うくらい特に何も起きていない。
南波くんの言うとおり、ちょっとからかわれてたのかも。
自分の先輩に対する好きと言う気持ちが少しずつ薄れ始めていた。