第1章 恋愛相談
やっぱり先輩が好きってことよね。
自分の気持ちに改めて納得し、さっさと残った仕事を片付けていく。
南波くんは、特に質問することもなく私が渡した資料を見て黙ってデータ入力を始めた。
………。
…………。
進めること1時間。
「やっと終わった!ありがとう南波くん!」
仕事を終えた私は、データ入力を黙々としていた彼を見る。
「おう。にしても残業なんて珍しいな。特に金曜日はあんまり無かった気するけど。」
確かにそうだ。
今までは、彼と呑む習慣がついていたのもあってなるべく金曜日は残業しないようにコントロールしていた。