第5章 ダークホース
どうゆうことや……。
ここ最近、彼女から仕事が忙しいという理由で、飲み会はできんかった。
やから、近況を聴けて無かったのも事実や。
だとしたらこの数日で進展があったってことになるよ…な。
個室の壁にそこそこの厚みがありあまり隣の会話が聞こえないのがめちゃくちゃもどかしい。
届いた日本酒を一気に口に入れ、なんとか気を紛らわせることにした。
「南波大丈夫か?さっきから、目が虚だぞ…。」
「…先輩。俺は、好きな子に好きな人ができても応援する自信がありません。…でも、もしその子が付き合ってしまったら俺はどないしたらええんですか…。」
「え、えっとー…それは、本当に好きなら諦めるしかないんじゃない?」