第5章 ダークホース
流石の彼も不機嫌な表情から一転しだす。
「村瀬ちゃん、ど…どうしたん?もしかして酔っとるん〜?」
「いえ!私こう見えてお酒強いんですよ!!まだまだ飲めます!」
得意げに語りながら、頼んでいたジョッキを飲み干す。
そんなことを聞いてるわけじゃないとこの場の二人は思った。
村瀬花蓮…初回にも関わらず、距離の詰め方が絶対バクってる。
しかし、こんな絶世の美女からの告白じみた台詞を浴びせられる異性は相当徳を積んでいると思う。
「村瀬さん、なんで彼なの?社内にいい人たくさんいるし、別に南波くんでなくてもいい気がするんだけど…。」
「古村。どうゆう意味やそれ。」
すかさず彼に突っ込まれる。