第5章 ダークホース
その後、いろんな理由を付けて断ろうとしたけど、結局私が折れる羽目になり、今回だけと言うことで連れていくことにした。
南波くんも、二人で飲みたかったけど仕方ないと了承してくれた。
そして、今に至る。
「あ、そーだ!古村先輩は、今付き合ってる人いるんですかー?」
「いや、いないよ。」
居酒屋で恋愛話なんて、先月あたりを思い出す。
南波くんに恋愛相談してもらったな。
先輩のこと、あの時は意気揚々と相談してたけど、彼はきっと面白くなかっただろう。
今じゃ、相談なんかできっこない。
「じゃあ、今までは何人付き合ってきたんですか?」