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愛が重たいです、南波くん【R18】

第5章 ダークホース



遡ること数時間前。

村瀬花蓮のフォローを任されていた私は、終業時間まで彼女の仕事を手伝っていた。

「じゃあ、あと、このファイルを部長に共有して終わりにしようか。あとは私いなくても大丈夫だよね。この後予定あるから、先に帰るね。」

それじゃあ、と自分のデスクへ向かおうとしたとき、彼女に腕を掴まれた。

「せ、先輩待ってください!予定ってなんですか?実は、日頃お仕事見てもらってるお礼に今日ご飯行きたくて…。」

うるうると澄んだ瞳をめいいっぱい煌めかせ、懇願してくる。

「あ、ありがとう。気持ちは嬉しいけど、別日でもいいかな?今日は同期と飲む約束してるから。」

「え!まさか女の人だったりしますか?村瀬、もっと女性社員と交流深めたいです、。」

「いや、男だけど…。」

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