第4章 モテ期襲来
「古村さんってさ、今まで俺に言い寄ってきた女性とちょっと違うんだよね。」
「…確かに私美人じゃないですもんね。」
「ち、違う違う。そうゆう意味じゃなくて。えーっと、なんかプライド高そうって感じる人多くてさ。…俺を飾りとしてしか見てないっていうのかな。自分で言うのも気が引けるんだけど、スペックの高い男性と付き合うことが全てで、俺自身を見てくれてないって言うか…。」
どう答えたもんか…と言う表情を先輩は見せる。
「もちろん、好きになるきっかけは人それぞれだから、最初はそれでもいいと思うんだけど、相手を知っていくと、少しずつ何かズレてるなって感じて。」
俺に向かって話しているはずなのに、俺を見ていない。