第4章 モテ期襲来
「確かに古村さんって可愛い反応するから、ついつい弄りたくなっちゃうなーとは思ったけど、揶揄ってた訳じゃないよ。気になってたのも事実だしね。」
予想外の回答に困惑しだす私。
こんな美形で女子にモテる男性が私を気にしているはずがない。
「し、信じません!!先輩、絶対遊んでますよね!!」
「え!…あぁ。まぁ、それはよく言われる。実際、遊んでたこともあるしね。でも、古村さんに対する気持ちは違うよ。」
私は信じまいと先輩を見る。
好きな気持ちが大きかった当初、この発言を早く聞いていればきっと早く両思いになれた。
しかし、いざそう言われると何処かで先輩の気持ちを信じられない自分がいる。