第4章 モテ期襲来
「あの件は本当に本当にほんとうに!!!すみませんでした…。」
本当の理由は大したことではなかったので、あえて言う必要もないと思い話をすり替えた。
何より謝るチャンスだ。
「俺、君と彼をくっつけるための当て馬だったのかぁー。古村さんのこと結構気に入ってたのに逆に利用されてたんだ。残念だなー。」
はぁぁぁあ、と盛大にため息をつく。
何か勘違いしている様子の彼に、慌てて否定した。
「…いや、実はくっついてはいないんですよね。」
「え。嘘っ。」
「あはは。…私、まだ彼のこと好きかわからなくて、考えてる最中でして…。」
芹沢先輩は冗談でしょ?と言う顔を向けたが、私は苦笑い。