第4章 モテ期襲来
「そんな驚くかな。…どう?企画書は完成間近?」
そんな驚くに決まっている。
自分に話しかける内容なんて、多分あの日のこと以外ない。
「あ、ああ!来週には清書した内容、確認してもらおうと思ってたところです。ち、ちなみに何用でしょうか…。」
多分、上手く笑えていない。
どころか変な汗すら体から出てきている。
芹沢先輩にじーっと見つめられ、めちゃくちゃ逃げたかった。
「今朝、俺のこと一瞬見てたでしょ。」
ギクッ。
ば、ばれていた…。
「もしかして、前回の飲み会のこと気にしてる?」
気にしていないと言えば嘘になるが、芹沢先輩を見たのはそうゆう理由ではない。