第4章 モテ期襲来
「先輩、どうしました?あ、お疲れですか!すみません、私の為にいっぱい頑張ってもらって、、。あの、よければこれ召し上がってください!」
彼女はそう伝えて、カバンからチョコレートの小包を私に渡してきた。
…なるほど、こういった些細な気遣いもできるあたり、この子絶対世渡り上手だな。
ありがとうと一言添えてチョコレートを口に運んだ。
「それじゃあ、先輩、また明日です!お先に失礼しますね〜。」
終始、可愛い笑みで会釈した後、村瀬さんはオフィスを後にした。
あー。疲れた。
ドッと身体に押し寄せる過労。
ちょっと休憩したら、企画書進めよう。
椅子の背もたれに盛大にもたれかかり、ぼーっと天井を見つめた。